私の最近の脊椎手術の傾向について
脊椎手術は年ごとにわずかな増加傾向で、平成22年は99例、平成23年は103例と、昨年度は100例を超えました。内訳は脊柱管狭窄症が39例と最も多く、次いでヘルニアが28例でした。
私の手術の特徴は、“多数回腰椎手術症(MOB)”(複数回の手術をしたが改善しなかった患者さん)や、“腰椎変性側弯症”(腰椎が加齢的に側弯変形を呈し、脊柱管狭窄と腰椎支持性低下による腰下肢痛と歩行障害を呈する患者さん)や、“神経障害性疼痛を帯びた腰下肢痛例”(疼痛過敏や変調があり痛みが難治性の患者さん)が相対的に多い割合を占めると思います。また一般的に診断や治療が困難とされる有痛性腰椎シュモール結節や、仙骨神経根嚢腫、脊髄終糸症候群の手術例が多いことも特徴です。これは、私がこのような病態に興味を持ち、治療に関わることが多いからだろうと思います。
昨年から最新で究極の低侵襲腰椎椎間板ヘルニアの手術、PELD(PED)経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術を導入しました。私が従来より行なってきたPD法、経皮的椎間板摘出術に内視鏡を加え発展させたもので、従来のMED法(内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術)より更に小侵襲、小切開の手術です。 |